計算できること


各手法で計算できることをまとめてみました。
下の図で△マークは「できないか」といえば「そうではない」という感覚です。
パソコンの性能が良くなった現在、可能であればレベルの高い計算を行った方が無難です。
どうでもいい計算をとてつもなく高いレベルで計算しても意味がありません。何を求めたいかによっても用いる手法は異なってきます。

半経験法や、分子力学法は計算コストが低いので、配座解析などで初期配座を見つけるにはとても有用です。その計算で十分な議論ができることも少なくありません。
一方、スペクトルを計算しようとしたらかなり高いレベルで計算する必要があります。

UVスペクトルを再現する場合、DFT、MP法を用いた6-311+G**レベルでの計算が必要だそうです。
ab initio分子軌道法 半経験的分子軌道法 分子力学法
安定構造の解析
生成熱解析
配座間遷移状態
反応遷移状態 ×
振動スペクトル(IR)
×
電子スペクトル(UV) ×
NMRスペクトル ×